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農家の確定申告 ローンでトラクターなどの農機具や車を買った時の仕訳は?

農家の確定申告 ローンでトラクターなどの農機具や車を買った時の仕訳は?

トラクターなどの農機具や車などの事業用の減価償却資産をローンで買った場合、確定申告ではどのような処理が必要なのでしょうか。ここでは確定申告の処理について青色申告、白色申告に分けて処理の方法や仕訳を説明します。

減価償却資産の購入とローンの契約は別々に考えましょう

ローンで農機具等や車を購入するときには、手付を払う、本体以外の保険料等を払うなどの他、一部をローン契約する場合や、最近では残価設定型などのローンを使うなどのさまざまな取引が生じます。

それを一度に処理しようとすると、特に青色申告の場合は仕訳を考えるだけで頭が混乱してしまいます。

そのため、トラクターや車などの減価償却資産を購入したことと、ローン契約は別々に考えると整理がつきやすくなります。

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減価償却資産を購入した時の処理

1台10万円以上の農機具等を購入した場合は、減価償却資産として毎年償却額を計算する必要があります。

取得価額を計算する

減価償却資産の取得価額とは、その資産の購入価格の他それに付随した取得にかかる経費すべてです。ただし、自動車税などの租税公課や割賦販売の利息などはきちんと金額がわかっていれば取得価格にはならず、経費とすることもできます。

取得価額が資産の金額となりますので、青色申告の場合は資産科目に計上します。

国税庁:確定申告作成コーナー 取得価額

耐用年数の算出

ローン契約をする場合には、30万円以上であることが多いかとおもいますが、取得価格が10万円以上20万円未満であれば「一括償却資産」青色申告者であれば30万円未満であれば「少額減価償却資産の特例」を使うことができます。

関連記事:農業確定申告 少額減価償却資産の特例とは?一括償却資産と違い

トラクタなどの農業機械は7年が法定耐用年数ですが、中古での購入の場合は短縮することもできます。

減価償却費を計算して経費に計上する

取得価額と耐用年数がわかったら、減価償却費を計算し経費を計上します。取得月からの月割り計算になります。

ローンは借入金として処理する

トラクターなどの農業機械を導入する場合には、JAバンクなどの金融機関から借入をしたり、販売店でメーカー系のクレジット会社を通し分割払いにする方法などがあります。

金融機関からの融資は「借入金」として処理しますが、販売店で分割払いにした場合もローン契約となりますので「借入金」と同じ扱いと考えるとわかりやすいでしょう。

例えば、3,000,000円のトラクターを頭金300,000円を現金で支払い、残りは分割払いにした場合。残りの2,700,000円が借入金の元金となります。

借入金は負債勘定で、支払いをするたびに減っていきます。しかし支払い時には借入金の元金以外に利息が一緒に差し引かれます。

白色申告者の場合は、この利息分だけでが必要経費として「利子割引料」に計上することができます。

青色申告者の場合は、元金は借方に「借入金(未払金)」、貸方、「普通預金」の仕訳を行い、支払利息分は経費に計上します。借方「利子割料」、貸方「普通預金」で計上します。

>関連記事:農家の確定申告 借入金の書き方は?経費になる?

青色申告のための仕訳例

例)10月1日に新品のトラクターを3,000,000円で購入した。9月1日に手付金を300,000円を現金で払った。

残りの2,700,000円はローンで支払った。

ローンの返済は12月10日に60,000円支払した。そのうち元金は56,000円で4,000円は利息とする。

手付金を支払った時9月1日の仕訳

借方

貸方

前払金 300,000

現金  300,000

資産購入した10月1日の仕訳

借方

貸方

内容

農機具等 3,000,000

前払金    300,000

前払金を差し引きます

普通預金  2,700,000

ローンの残金

ローン契約をした10月1日の仕訳

カーローンなどでは実際に通帳に入金と同時に出金がある場合ありますし、通帳に表示されない場合もあります。
通帳に記帳されない場合でも同日に下記の仕訳をすることで、普通預金残高が合いますので問題ありません。

借方

貸方

普通預金  2,700,000

借入金 2,700,000

ローンを返済した12月10日の仕訳

借方

貸方

借入金    56,000

普通預金  60,000

利子割引料   4,000 

ローンの負債の科目は、未払金や長期借入金などを使う場合もあります。勘定科目について不安な場合は所管の税務署や税理士にご確認ください。

決算時の減価償却費計上の仕訳

取得価額 3,000,000 法定年数 7年(償却率 0.143)償却月数 3か月

計算式:3,000,000×0,143×3/12=107,250

借方

貸方

減価償却費 107,250

農機具等  107,250

残価設定ローンの場合は?

残価設定ローンとは、数年後の下取り価格をあらかじめ差し引いてローンを組み、残りの金額をローンとして支払います。

残価設定ローンの場合でも、税務上は上記と同じ処理を行います。

設定した時期になったら買い取りをするか、資産を売却するか選びます。買い取りをする場合には借入金の返済となりますので、借入金の返済の仕訳を計上しましょう。

売却する場合には、売却したお金と借入金の元金との差額を経費に計上します。

ローン返済明細に利息の記載がない場合

一般的な借入金返済表は、元金と利息分が分けて記載されています。しかしカーリースなどのオートローンの返済表には返済額しか記載がないことがあります。

その場合は契約時の、借入元金と割賦手数料の総額が記載されたオートローンの申込書を確認してください。

割賦手数料のうち、その年の経費分を計算する方法もありますが、計算が大変なので借入金元金と割賦手数料を合わせた金額を借入金の総額とし、割賦手数料分を取得価格にプラスする方法もあります。取得価格にプラスすれば、毎年の減価償却費で費用に計上することができます。

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※本サイトに掲載している情報は、一般的な解説を目的としたものであり、個別具体的な税務アドバイスや専門的な見解を提供するものではありません。
実際の税務申告では、税理士または管轄の税務署等に確認の上、ご自身の判断で行ってください。

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執筆

農家web金融版編集部

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